僕には、変な経歴があります。
僕は最初から鍼灸学校に行ったわけではなく、鍼灸学校へ行く前には食事療法の講演と整体の講師で各地を回っていました。
修行のためにお寺に入り、剃髪をして托鉢修業をしたこともあります。
その時の法名は大徳で、お寺では大徳と呼ばれていました。
鍼灸学校に進学してから、1年生の時に先輩を差し置いて学術発表をして、賞をもらいました。
演題は、『針と運動系』となっていますが、これが後の『骨格矯正針』になりました。
こちらに、紹介ビデオもあります。
そして、卒業後に開業してから、上海で行われた「国際鍼灸学会」で論文発表をしました。
なぜ、国内で発表しなかったのかというと、鍼灸学会で論文発表のできるのは、鍼灸学校の専任教師以上という決まりがあったので、国内では発表できなかったからです。
ですから、人前で話すのは苦手なのですが、何とか必要の分は話すことができます。
下の写真は、上海の国際鍼灸学会で学会代表に選ばれた時の写真です。
テレビ局のカメラの前で、日本語と中国語を交互に使いながら論文発表をしました。
中国語は原稿を書いて、百回以上音読で練習して、中国人の友達に聞いてもらい、「これぐらいだったら大丈夫」と言われて、自信を持って発表しました。
ところが、質疑応答の時間になって、質問内容がよくわからないので、何度も通訳の助けを借りるというハプニングもあり、汗かきました。
僕の経歴はそれぐらいにして、突然ですが、
脳出血にも前症状があるのをご存知でしょうか?
ある時、治療に来られた患者さんを診ていたら、脳出血前の症状が確認できました。
そして本人も、「最近時々頭痛があり、ふらっとすることもある」と言います。
仮に、脳出血の前症状と思われる患者さんが来たら、治療師である皆さんならどうしますか?
経験のある人でも、悩みは尽きないのですが、、、
実際の臨床で、患者さんの訴えをどのように診断して、どのような治療をすればいいかわからない…
という大きな問題にぶつかるはずです。
そうかといって、せっかく来た患者さんを、「治療ができないから」と帰すわけにもいかないでしょう。
診断できないことを隠すために、当たり障りのない治療をしながら、
「うちの鍼は痛くないですよ!」と弁解じみたことを話しながら治療するのは、ちょっと惨めです。
鍼が使えないので、鍼は使わずに手技療法に走っている鍼灸師も少なくありません。
もちろん手技療法が悪いとは言っていません。
僕も鍼が嫌いな患者さんや、鍼を怖がる患者さんには、全く鍼を使わずに手技療法だけで治療することもあります。
子どもの場合が多いのですが、
子どもの場合は鍼の話すらしません。
しかし、この患者さんのように、明らかに脳出血の前兆が出ていたら、理論的にも理解できるように説明して治療することが必要です。
脳血管関係の病気や、生活に支障をきたす病気の場合は、早急に治す必要があるので、いろいろな治療法を使います。
巨鍼の必要があれば巨鍼もします。
しかし、患者さんが拒めば巨鍼は使いませんし、必要ないと思われる患者さんにも使いません。
この患者さんは、治療を急ぐ必要があったので巨鍼を使い、事なきを得ました。
その方は皮膚の問題もあったので、手技療法を使うのはよくないと判断しました。
そうかと言って経絡治療だけでは時間がかかり過ぎて間に合いません。
勿論、対象療法での鍼(症状の出ている処に鍼をする等)では、悪化させる可能性がありますので、それもNGです。
それでは、このような場合にはどのようにしたらいいのでしょうか?
ここが問題ですが…
その前に考えることがあります。
治療院に来る方の目的は何ですか?
鍼を使わない治療をするからですか?
院長が男前で話がおもしろいからですか?
いいえ!
自慢話ではないのですが、僕のところは、有名な鍼灸院から患者さんを紹介されることがあります。
その先生の偉いところは、治療経験のない病気は治療せずに僕のところに送り込むのです。
あるいは、2~3回治療して改善が見込めないと思ったら、僕を紹介するのです。
なぜその先生はそうするかというと、患者さんの立場や苦しみを理解しているからです。
自分のことより患者さんのことを大事にしているからです。
鍼灸を大切にしたいと考えているからです。
それでは、患者さんが治療院にくるのはなぜですか?
「治してほしい!」からです。
「今後どのようにしたいいのか?」が聞きたいのです。
東洋医学に救いを求めているのです。
僕はMBA(経営管理修士)でもありますので、治療院の経営の角度から話を進めてみましょう。
治療院は患者さんを集めるために頑張っていると思います。
人気のいい治療院になることを考えているはずです。
有名になることを考えているはずです。
治せない患者さんでも帰したくないはずです。
考えていることはだいたい一緒です。
では、脳出血の前兆のある患者さんが来たらどうしますか?
脳出血の前兆を診断できますか?
ネットで検索したら出てきますか?
ネットで検索しても、せいぜい「一過性脳虚血発作」ぐらいですよね!
一過性脳虚血発作:
脳梗塞の前兆としてよくみられる症状で、血液の固まりである血栓が脳の動脈で詰まって血流が途絶えることで起こる症状。片麻痺、体の片側のしびれ、めまい、ろれつが回らない、物が見えにくい、視野が欠けるなどの症状で、多くの場合は数分(2分~15分)から、長くても 1日ぐらいに消えてしまう。
でも、一過性脳虚血の症状があったら病院へ行くのが普通ですよね!!!
それでは、脳出血の前兆ではないのですが、次のような症状の場合の診断と治療はどうしますか?
唇が割れて困っている患者さんの治療は?
生理不順の患者さんの治療は?
潰瘍性大腸炎の患者さんの治療は?
唇が割れて痛い時などは、その場で痛みは治まっても、割れまでは治りませんので、家庭療法を指導したら、次回来た時にはきれいになっていました。
すごく簡単な治療法なのですが、家庭療法で頑張ってもらうには、治療法に理論づけをして、患者さんが納得してもらわなければなりません。
生理不順は子宮や卵巣、及びホルモンやストレスが原因の病気と思われがちですが、意外なところで治療すると治せます。
その意外なところとは?
潰瘍性大腸炎の原因は何ですか?
原因がわかれば治療法はあるのです。
大腸の病気だからといって、大腸を治療すると潰瘍はひどくなるのですが、どうしたらいいと思いますか?
七星界では、この10年間いろいろな講習をしてきました。
講習では、常に「診断と治療」を結びつけて、その場で結果を見せます。
それがとても好評で、ある時は60何人も受講生が集まり、実技の時間には、後ろにいた参加者は実技を見ることができないという事態が起り、困ったこともありました。
そこで、参加者の人数が増えないようにするために、一時期はホームページでの案内も載せませんでした。
結果は願い通りになり、2年前から理想的な人数になりました。
しかし、人体惑星試論(通称七星論)を普及するためには、ここらで枠を少し広げることを考えなければなりません。
その皮切りとして、今回は
「そんなことまで教えてもいいんですか?」
という豊富な内容にしました。
臨床家が大好きな「臨床各論」になるのですが、余所では見られない臨床がいっぱいあります。
なぜなら、「理論から生まれた臨床」ではなく、「臨床から生まれた理論」で組み立てられているからです。
脳出血の前症状の診方から治療法、、、
冬に多くなる唇が割れる症状の診断と治療、、、
手首の痛みを腹部で治す診断と治療、、、
不眠症を足で治す理論と治療、、、
その他100以上の臨床方法を準備してあります。
でも、当日だけでは解説できないので、テキストにまとめてあります。
そのテキストがあれば、100ぐらいの臨床は、そのテキストを使ってカンニングをしながら治療できるようになります。
考えてみてください。
たった1回の講習で、これだけの臨床を学ぶことができるでしょうか?
惜しみなく教えるところがあるでしょうか?
教えることができるのでしょうか?
この臨床方法が身に付いたら、どれだけの患者さんを救うことができるでしょうか?
どれだけ臨床家としての地位が高くなるでしょうか?
どれだけ多くの人から信頼を集めることができるでしょうか?
それだけではありません。
今回は、特別企画として、全ての治療院が考え続けている
「集客の原理と実践」の仕方を教えます。
この集客方法は、来月か再来月には実行に移し、その経過も臨床実践塾で紹介する予定にしています。
1軒の鍼灸院で年商1億を売り上げた実績があることを考えてみてください。
毎月800万円以上の売上です。
さらに特典としては、参加者全員で行う実技です。
臨床は話を聞いたり、DVDを視聴したりするだけではなかなか自分のものになりません。
実技の訓練を行うことが重要なのです。
話は変わりますが、治療は人間関係構築の仕事であることを意識していますか?
新規の患者さんを獲得して、患者さんの継続治療を維持することです。
マネジメントの父と呼ばれるピーター・ドラッカーも言っている通り、ビジネスの目的は、新規顧客の獲得と維持の2つしかありません。
多くの人は、自分の技術に意識が行きがちですが、ドラッカーの言葉から考えてみると「治療技術」というのは、
① 患者さんを獲得する
② 患者さんを継続来院させる
この2つの目的を達成するための「手段」に過ぎないというわけです。
患者さんが来ない?
もし患者さんが来ないのであれば、患者さんが欲しがっている治療技術ではないかも知れません。
腰痛の患者さんに鼻炎の話をしてもしょうがないでしょう。
患者さんが来ないのだったら、他の技術を導入するべきです。
治療院の経営の目的は、自分の技術を見せることではなく、患者さんを治して、患者さんの「獲得」と「継続来院」です。
今まで学んだ技術で患者さんが集まらない?
だったら別の技術を導入すれば?
経営の目的は、顧客の獲得と継続来院なのですから、、、
「患者さんを獲得する」というのには、
・見込み客(将来患者さんになってくれそうな人)を集める
・見込み客に価値ある情報を提供し続けて関係を深める
・一度治療を受けてもらい、継続来院する患者さんになってもらう
というような順序があります。
そして「患者さんを継続来院させる」というのには、
・一度来てくれた患者さんに、再度来てもらう
・患者さんから「また来たい」と思ってもらえるようにする。
というような活動をするわけです。
治療院の経営でもビジネスです。
ビジネスとは、ビジネスを成長させることと、これらの活動を日々行うことです。
それらの要素を少しずつ、
PDCAサイクルで改善していくことです。
それが、治療院の成長や安定につながっていくわけです。
PDCAとは、Plan→Do→Check→Actionサイクルのことで、
・ Plan(計画):従来の実績や将来の予測などをもとにして業務計画を作成する
・ Do(実施・実行):計画に沿って業務を行う
・ Check(点検・評価):業務の実施が計画に沿っているかどうかを確認する
・ Action(処置・改善):実施が計画に沿っていない部分を調べて処置をする
キャンペーンや単発ものの広告で集客して、「患者さんが来た」とか「来なかった」というのは、単なるお祭りのようなものです。
ビジネスは積み上げていくものだから、継続性が必要なのです。
社会環境や顧客の状況に合わせて、絶えず変化していくべきものです。
治療も時代に合わせて絶えず進化していくべきものです。
古典を学ぶことは大切ですが、「いつまでも古典」にすがりつくのは、進歩を妨げることになる可能性があります。
「改革なくして進歩なし」だからです。
そして、
自分の弱点と思われることをチェックしてみることです。
マーケティングの神様と言われる、ダン・ケネディは、「弱点を改善することが最も効果が高いことだ」と言っています。
ちょっと聞いてください。
もしあなたが今、まだ治療院を開業したばかりなら、、、
あるいはこれから開業しようと思っているなら、、、
最初に取り組むべきことがあります。
それは、
「治療院を知ってもらう」
「治療に来てもらい、固定のお客さんになってもらう」ということを知るべきです。
つまり、患者さんが喜ぶメッセージを送り続けるということです。
「治療院を売る」ということです。
「売る」と言う言葉が好きでない人は多いかも知れません。
しかし、「売る」という行為で社会は発展してきたのです。
あなたが会社に勤めていたとしても、あなたは会社に自分の能力を売っているのです。
「売る行為」がなければ、「履歴書」を書かなければ、あなたは採用されなかったはずです。
「売る」とは、むしりとることではなく、その人が必要としているモノを提供することなのです。
治療院を「売る行為」と考えなければ、患者さんを救うことはできません。
「売る行為」は、どこに現れるのかというと、
患者さんをどうやって集めるのか?
その技術をどうやって使うのか?
そこをきちんと組み立てておく行為です。
それ以外の部分は、マーケティングではあまり意味がありません。
例えば、
患者さんが喜ぶメッセージがないのに、見込み客を集めようとしてもコストがかかるだけです。
コストだけ掛かって、患者さんが治療に来なければお金は入ってきません。
お金が入ってこなければ勉強ができません。
勉強ができなければ、患者さんに還元することができません。
たとえば、
顧客リスト(一度治療に来てくれた患者さんリスト)が少なければ、広告の効果はほとんど見込めません。
最初に取り組むべきことは、ある程度来院見込みのある患者さんに対して、メッセージを送ることです。
でも、最初から効果的なメッセージを作ることは難しいことです。
それを回避する方法は、テストを繰り返すことです。
メーッセージを何度も送り、テストを繰り返しながら改善していくことです。
患者さんが集まるメッセージこそ、治療院成功の秘訣です。
その秘訣を軸にして、治療院は成長していくのです。
少しだけ例を示してみましょう。
たとえばこれは、育毛鍼を研究している時の臨床写真ですが、これを見てどう思いますか?
そしてこれはアメリカのKUSHI財団に招聘されて、スタッフ全員を連れて講演に行った時の写真ですが、これを見てどう思いますか?
さらにこれは韓国・大田大学の医学部に招聘されて、韓方医師100人の前で講演した時の写真です.
そして、このビデオはその時の講演の様子です。
臨床実践塾は、基本的に毎月第3日曜日に行なっています。
第一部:運命学講座:12:30~13:30(参加費:3.000円)
第二部:臨床実践塾:14:00~17:00(参加費:15.000円)
第三部:親睦会:17:30~19:30(参加費:3.500円の飲み放題)
1部だけの参加も受け付けています。
お申込みは、
新城針灸治療院:06-6773-8322
(木、金、土の9:00~18:00で、それ以外は留守番電話に用件を録音してください)
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